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BIツールの費用相場はどのくらい?

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企業のデータを有効活用し、経営判断や業務効率化をサポートしてくれるBIツール。多種多様な製品が登場しており、導入形態や機能もさまざまです。実際に導入を検討するにあたっては、「どのくらいの費用がかかるのか?」という点が気になるところではないでしょうか。

ここでは、BIツールの代表的な導入形態であるクラウド型とオンプレミス型それぞれの特徴と費用相場をご紹介します。

クラウドの場合の相場

クラウド型BIツールは、ベンダー側が用意するクラウド環境を利用してBI機能を提供する形式です。自社でサーバーを用意する必要がないため、導入までの時間が短く、すぐに運用を開始できるメリットがあります。

サーバーの保守やセキュリティ対策といった運用に関する作業はベンダー側が対応するため、自社の負担が軽減され、運用コストの削減にもしやすい点も魅力です。

クラウド型サービスの多くは月額課金制を採用しているため、高額な初期投資を抑え、導入時の費用負担を小さくすることができます。

提供形態 特徴 費用(相場)
クラウド
  • 自社でサーバーを調達する必要がなく、導入スピードが速い
  • ベンダーがセキュリティやメンテナンスを担うため、保守コストが削減できる
  • 課題要望を即時で反映できるサービスも多く、初期費用を抑えやすい
  • 初期費用:163,000円
  • 月額:207,804円

クラウド型BIツールの初期費用には、主に設定費用やユーザーアカウントの開設費用、導入支援にかかるサポート費用などが含まれます。

一方で月額費用は、利用ユーザー数やデータ量、追加オプションなどにより、大きく変動します。BIツールを最小限のユーザー数やデータ量で試したい場合や、システム管理のリソースを極力抑えたい場合は、クラウド型を検討すると良いでしょう。

オンプレミスの場合の相場

オンプレミス型のBIツールは、自社で用意したサーバーにBIソフトウェアをインストールして利用する方式です。自社内のサーバーだけで運用が完結するため、外部へデータを送信する必要がなく、情報漏洩のリスクを下げられます。

また、自社の業務に合わせた細かいカスタマイズが可能で、企業独自の要件や運用ルールに柔軟に対応できることもオンプレミスのメリットのひとつです。

ただし、システムの運用やメンテナンスも自社で行う必要があり、そのために専門的な知識や技術を持つ人材の確保や継続的なリソースの投入が欠かせません。

提供形態 特徴 費用(相場)
オンプレミス
  • 自社サーバーや保守環境を持ち、データを外部に出さずに運用できる
  • 導入や機能のカスタマイズができ、企業に合わせやすい
  • システム運用・保守の専門知識やリソースが必要になる
  • 初期費用:222,250円
  • 月額:20,542円

オンプレミス型の初期費用には、サーバーやネットワーク機器の購入費用、ソフトウェアライセンス費用、導入支援サービス費用などが含まれます。

月額費用には、保守契約費やソフトウェアのサブスクリプション費用などがかかるケースが一般的です。自社独自の要件が多い場合や、長期的に運用コストを抑えたい場合は、オンプレミス型の導入を検討するのが良いでしょう。

クラウド型・オンプレミス型の費用相場の計算方法

クラウド型とオンプレミス型の費用相場は、下記の方法で編集チームが独自に調査を行いました。

クラウド型・オンプレミス型の費用相場の算出基準
  • 当サイトに掲載されているBIツールのうち、「初期費用」「月額費用」が記載されていたBIツールから計算
  • 年額費用は「月額」に換算
  • 通貨単位がドルになっているBIツールの費用は、2025年1月30日午前9時時点の為替レートを基に「1ドル155円」として換算
参照元【PDF】:日本銀行公式サイト 外国為替市況 2025年1月30日( https://www.boj.or.jp/statistics/market/forex/fxdaily/fxlist/fx250130.pdf

実際の費用は、導入するツールの形態や導入規模などによって大きく変動します。

そのためBIツールの導入を検討する際は、初期費用や運用費(月額、年額など)でできる運用体制やカスタマイズ要件、セキュリティなど、オプションとなる機能やサポートは何かなども含めて、多角的な視点から検討しましょう。

クラウド型とオンプレミス型それぞれのメリット・デメリットを踏まえ、自社のビジネス環境に最適なBIツールを探すなら、ぜひこちらのページからお探しください。

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業界別|
おすすめのBIツール3選

BIツールは70製品近く※1と多くの製品が存在することから、その中で自社にピッタリの製品を見つけるのは難しいもの。
ここでは、分析したいデータの傾向を整理し、業界別におすすめのBIツールを紹介します。

小売・EC向け
クラウドフォーミュラCloud Formula
クラウドフォーミュラ
引用元:Cloud Formula公式HP
https://cloudcrossing.co.jp/pages/cloud-formula
小売・EC向けの分析/機能
  • 売上、顧客データ分析
  • 購入チャネル分析
  • RFM(購入日・購入頻度・購入金額)分析
  • バスケット(買い合わせ)分析
小売・ECにおすすめな理由
  • 分析スキルがなくてもデータ準備のみで済むため、迅速な施策実行を実現。小売・ECに必要な分析を自動化。
  • 月額5万円からの利用可能。「売上レポートを見やすくしたい!」といったシンプルな要望でもコスパ良く使えます。
金融向け
モーションボードMotionBoard
モーションボード
MotionBoard公式
https://www.wingarc.com/product/motionboard/features/index.html
金融業向けの分析/機能
  • パレート図、ヒートマップなどの顧客分析
  • 地図機能(競合店・エリア分析)
  • 相続管理ワークフロー
  • 経済産業省への報告資料の自動生成
金融におすすめな理由
  • 情報セキュリティの国際規格ISMSやFISCの認証済み※2。オンプレでの導入可でセキュリティ基準が高いのが特徴です。
  • SFAや他データベースなど異なるソースとも柔軟に連携可能で、営業店の進捗管理などの効率化を図ります。
製造向け
スポットファイアSpotfire
スポットファイア
引用元:Spotfire公式HP
https://www.nttcoms.com/service/TIBCO/products/data-science/
製造業向けの分析/機能
  • 品質管理・不良分析
  • 歩留まり分析
  • 製造コスト分析
  • AIを用いた異常検知
製造におすすめな理由
  • 不良品の発生原因や装置異常をすぐに発見します。エラーを最小限に抑えて生産性を向上
  • AI・機械学習の活用で検査を自動化。人為的なミスやバラつきを防ぎ、品質判断の安定化を強化します。

※1 2025年1月編集チーム調べ

※2 参照元:MotionBoard公式HP(https://corp.wingarc.com/security_governance/certification.html)