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jmp(SAS Institute Japan)

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jmpは、直感的な操作で高度な統計解析と可視化ができるBIツールです。このページでは、特徴や料金、事例を通して導入効果などについて紹介しています。

jmpの特徴

誰でも扱える操作性と
本格的な統計解析

jmpはデスクトップアプリケーションとして提供されており、プログラミング不要の簡単な操作で、高度な統計解析を行える点が特徴です。

対話的なグラフ機能や、ステップに沿って操作をナビゲートしてくれるガイド機能が充実しており、専門的な知識がなくてもすぐに活用可能。結果を視覚化して共有できるので、データが苦手なチームメンバーも意思決定に参加しやすくなります。

データの準備から可視化・分析まで
一貫サポート

複数のデータソースから情報を集め、間違いや抜けのあるデータを自動で整えたうえで、グラフ化や分析まで一括で行えるのがjmpの魅力。

Excelファイルやテキストデータはもちろん、社内システムや外部のデータベースとの連携も簡単です。これにより、手作業の集計ミスやツールの使い分けによる時間ロスを最小化し、分析結果を素早くアウトプットできます。

充実した学習コンテンツと
心強いユーザーコミュニティ

jmpはユーザーコミュニティが世界的に活発で、オンラインフォーラムや事例紹介、公式チュートリアルなど学習リソースが充実。

導入初期の「どう使えばいいのか」という不安を解消し、より高度な分析手法や、実務で成果を出すための効果的な使い方を学べる環境が整っています。専門スタッフによるサポートも受けられるため、業務の進行を止めることなく安心して使い続けられるでしょう。

jmpの中小企業での導入事例

消費者の好みに合う味を科学的に分析

  • 業界:飲料(アルコール・RTD)
  • 企業名:キリン

導入前の課題:
消費者嗜好の変化とビール離れへの対応

日本のアルコール消費量が減少する中、特に若年層や女性の嗜好に合う商品開発が急務に。従来のビール中心のポートフォリオでは対応が難しく、新たな飲料開発のために精度の高い分析手法が求められていました。

導入後の効果:科学的アプローチで商品改良

BIツール「jmp」を活用し、味や飲みやすさを多変量解析で科学的に分析。理想的な味と食感を導き出し、「氷結」は日本におけるRTDブランドの代表格へと成長しました。データに基づく改良で消費者の嗜好に的確に応えています。

統計活用でゴム配合と
開発効率を大幅改善

  • 業界:製造(タイヤ・ゴム製品)
  • 企業名:ブリヂストン

導入前の課題:実験と開発にかかる時間とコストが課題

高性能なゴム配合を生み出すための開発は複雑で、試行錯誤に時間とコストがかかっていました。拠点ごとに手法が異なるため、情報共有や再現性にも課題がありました。

導入後の効果:配合設計をデータで支援、全社展開も加速中

jmpの導入により、過去データの活用と統計的手法による配合設計が可能に。分析・実験の効率が向上し、新タイヤの開発スピードが大幅に改善。組織全体への展開にもつながりました。

jmpの価格

料金プラン

プラン名 jmp
初期費用 記載なし
年間費用 139,000円(税込)

無料トライアルの有無

あり(30日間)

このメディアでは、業務の見える化を実現する中小企業向けのBIツールをまとめています。
業界別におすすめのツールを紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

jmpの基本機能

データ取り込み・前処理機能

ExcelやCSV、テキスト、データベースなど多様な形式からワンクリックでデータを取り込めるうえ、欠損値や外れ値を素早く検出して補完・除外できる柔軟な前処理機能を備えています。

列の結合・分割、テーブルの転置、異常値の洗い出しなどをボタン操作で簡単に扱えるため、複雑なクレンジング作業もスムーズ。属人的なノウハウに頼らず、効率的に分析準備を行えます。

豊富な統計分析・モデリング機能

jmpイメージ
引用元HP:jmp公式
https://www.jmp.com/ja/software/data-analysis-software

売上データや顧客情報をもとに、何が成果につながっているかを見つけ出したり、施策ごとの効果を比較したりといった分析が簡単に行えます。

複雑な設定も、画面に沿って操作するだけなので安心。品質管理やマーケティング施策の評価、新商品のテストなど、日々の業務の意思決定に役立つ「使える分析」をスピーディーに実現できます。

レポート作成と
ダッシュボード共有機能

視覚的にわかりやすいレポートやインタラクティブなダッシュボードを手軽に作成できるのもjmpの強みです。

分析結果をドラッグ&ドロップでまとめ、PDFやHTML形式のレポートとしてエクスポートできるため、社内外の関係者と迅速に共有可能。チーム全員が同じデータソースと可視化を参照することで、意思決定をスピーディーかつ一貫性のあるものにすることができます。

jmpのセキュリティ

開発から運用まで一貫したセキュリティ対策を実施し、脆弱性にも迅速に対応。PCI DSS準拠の取引環境で、安心してデータを扱える分析環境を提供しています。

jmpの操作画面がわかる画像

操作画面がわかる画像はありませんでした。

jmpの紹介動画

jmpはこんな人におすすめ

jmpは幅広い統計手法と対話的な操作性を両立しているため、「製造業で工程データを効率よく分析し、不良率を下げたい」中小企業に適しています。複数ラインのデータを素早く統合し、異常傾向をリアルタイムに把握できるので、限られた人員・設備でも改善ポイントを的確に見極め、生産コスト削減や品質向上に直結させることが可能です。

このメディアでは、業務の見える化を実現する中小企業向けのBIツールをまとめています。
業界別におすすめのツールを紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

jmpの構築方法

  • 導入形態:主にPCインストール型(デスクトップ版)。クラウド連携機能あり。
  • 環境構築の代行:○(導入支援サービス・トレーニングあり)
  • 構築後のアフターフォロー:○(専任サポート・オンラインコミュニティ利用可)

jmpと連携できるサービス

  • R、Python、MATLAB、SAS などの外部分析ツール
  • Excel、CSV、各種データベース(ODBC経由)
  • クラウドストレージやWeb APIを介したデータ連携

jmpの基本情報

会社名 SAS Institute Japan株式会社
本社所在地 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 11F
電話番号 03-6434-3000
公式サイトURL https://www.jmp.com/ja/home
INDUSTRY SPECIFIC
業界別|
おすすめのBIツール3選

BIツールは70製品近く※1と多くの製品が存在することから、その中で自社にピッタリの製品を見つけるのは難しいもの。
ここでは、分析したいデータの傾向を整理し、業界別におすすめのBIツールを紹介します。

小売・EC向け
クラウドフォーミュラCloud Formula
クラウドフォーミュラ
引用元:Cloud Formula公式HP
https://cloudcrossing.co.jp/pages/cloud-formula
小売・EC向けの分析/機能
  • 売上、顧客データ分析
  • 購入チャネル分析
  • RFM(購入日・購入頻度・購入金額)分析
  • バスケット(買い合わせ)分析
小売・ECにおすすめな理由
  • 分析スキルがなくてもデータ準備のみで済むため、迅速な施策実行を実現。小売・ECに必要な分析を自動化。
  • 月額5万円からの利用可能。「売上レポートを見やすくしたい!」といったシンプルな要望でもコスパ良く使えます。
金融向け
モーションボードMotionBoard
モーションボード
MotionBoard公式
https://www.wingarc.com/product/motionboard/features/index.html
金融業向けの分析/機能
  • パレート図、ヒートマップなどの顧客分析
  • 地図機能(競合店・エリア分析)
  • 相続管理ワークフロー
  • 経済産業省への報告資料の自動生成
金融におすすめな理由
  • 情報セキュリティの国際規格ISMSやFISCの認証済み※2。オンプレでの導入可でセキュリティ基準が高いのが特徴です。
  • SFAや他データベースなど異なるソースとも柔軟に連携可能で、営業店の進捗管理などの効率化を図ります。
製造向け
スポットファイアSpotfire
スポットファイア
引用元:Spotfire公式HP
https://www.nttcoms.com/service/TIBCO/products/data-science/
製造業向けの分析/機能
  • 品質管理・不良分析
  • 歩留まり分析
  • 製造コスト分析
  • AIを用いた異常検知
製造におすすめな理由
  • 不良品の発生原因や装置異常をすぐに発見します。エラーを最小限に抑えて生産性を向上
  • AI・機械学習の活用で検査を自動化。人為的なミスやバラつきを防ぎ、品質判断の安定化を強化します。

※1 2025年1月編集チーム調べ

※2 参照元:MotionBoard公式HP(https://corp.wingarc.com/security_governance/certification.html)