Metabase
Metabaseは、オープンソースで提供されているBIツールで、プログラミングの知識がないユーザーでも扱いやすい設計が特徴です。この記事では、主な機能や導入事例、価格情報など、導入を検討する際に役立つポイントをまとめています。
Metabaseの特徴
ノーコードでの分析が可能
SQLの知識がなくても、操作画面からグラフや表を作成し、データの可視化が行えます。複数のチャートやクエリを組み合わせたダッシュボードも構築できるため、部門ごとの指標管理やレポート作成にも対応しています。
表示するものの制限ができる
ユーザーごとにアクセス制限を設定できるため、閲覧範囲を部署や役職に応じて管理できます。不要な情報の表示を制限したり、誤操作によるデータ変更を防ぐことにも対応しています。
Metabaseの中小企業での導入事例
データ活用の問題を解消
- 業界:IT・ソフトウェア
- 企業名:Matter
- 規模:10名以上
導入前の課題:データ活用と共通指標の問題
Matter社では、チームメンバーが社内データへ容易にアクセスできる環境が整備されておらず、情報の活用が進みにくい状況にありました。また、データベース接続時の技術的対応に手間がかかり、業務効率にも影響していました。
導入後の効果:社内全体でデータ活用が可能になり、意思決定スピードが向上
Metabase導入後は、社内のすべてのチームが共通のダッシュボードを閲覧・参照できるようになり、情報共有が円滑になりました。それにより、業務改善の方向性を定めやすくなり、部門間の連携も強化されました。
Metabaseでできることと注意点
Metabaseでできること
-
データの可視化と分析(クエリ作成)
- クエリ:データベースに対して「○○のデータを抽出して」と命令を出すこと。
- データベースやデータウェアハウス(分析用に統合された保管庫)に接続し、蓄積されたデータをグラフや表にして可視化できます。
-
直感的な操作で分析(GUIクエリビルダー)
- GUI:マウス操作で視覚的に操作できる画面のこと。
- 専門知識(SQL)がなくても、画面上のボタン操作だけでデータの抽出やグラフ作成が可能です。必要に応じて、内部でどのような命令文が作られているか確認もできます。
-
専門家向けの高度な分析(ネイティブエディタ)
- SQL:データベースを操作するための専用言語。
- 直接SQLを書いて実行し、その結果を保存したり、ダッシュボードに反映させたりする柔軟な使い方も可能です。
-
ダッシュボードの共有と定期配信
- 作成した複数のグラフを1つのダッシュボードにまとめ、チームで共有できます。
- メールやSlackを使い、Metabaseのアカウントを持っていない人に対しても、定期的にレポートを自動送信できます。
-
異常を知らせるアラート通知
- あらかじめ設定した条件に数値が達した際、メール・Slack・Webhook(外部アプリへの自動通知)を通じて即座に通知を受け取れます。
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自社アプリ・サイトへの埋め込み
- iframe:Webページの中に別のページを埋め込む技術。
- JWT署名:安全に情報をやり取りするための電子署名。
- これらを利用して、Metabaseで作ったチャートを自社のサービス画面内に安全に表示させることができます。
-
詳細な権限管理と外部連携
- グループ単位で「どのデータを見せてよいか」を細かく設定できます。また、API(外部連携用の窓口)を利用して他のシステムとつなげることも可能です。
Metabaseの注意点・向いていないこと
-
データ自体の保管機能はない
- Metabaseは「データを見るための道具」であり、データを貯めておく倉庫ではありません。分析対象となるデータベースは別途用意する必要があります。
-
アラート通知の範囲制限
- アラートは個別の「質問(1つのグラフや表)」に対してのみ設定可能です。ダッシュボード全体の状態に対して通知を送ることはできません。
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埋め込み先での自由な操作(無料版の制限)
- ドリルスルー:グラフの細部をクリックして、より詳細な内訳を表示させる操作。
- 無料版の埋め込み機能は「決まった結果を表示する」のが目的であり、埋め込み先でユーザーが自由に条件を変えて探索するような使い方は有料版(Pro/Enterprise)が必要です。
-
権限設定の依存関係
- 「グラフを見る権限」だけを持っていても、その元となる「データへのアクセス権限」がなければ、クエリの新規作成や変更は行えません。
-
高度な管理機能は有料版のみ
- 組織向けの高度な管理機能や、アプリ全体のインタラクティブな埋め込みなどは、無料版では利用できません。
Metabaseの価格
料金プラン
| プラン名 |
オープンソース |
| 初期費用 |
公式HPに記載がありませんでした |
| 月額費用 |
無料 |
| プラン名 |
スターター |
| 初期費用 |
公式HPに記載がありませんでした |
| 月額費用 |
85ドル(※追加ユーザー1人につき月5ドル) |
| プラン名 |
プロ |
| 初期費用 |
公式HPに記載がありませんでした |
| 月額費用 |
500ドル/月+10ドル/ユーザー/月 |
| プラン名 |
Enterprise |
| 費用 |
カスタム(交渉制)/年額15,000ドル〜 |
無料トライアルの有無
あり(14日間)
このメディアでは、業務の見える化を実現する中小企業向けのBIツールをまとめています。
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Metabaseの基本機能
分析ダッシュボード
※引用元:Metabase公式HP
https://www.metabase.com/features/analytics-dashboards
操作手順がシンプルなダッシュボード機能が提供されており、初学者でも短時間で基本的な分析が行える設計となっています。
Metabaseのセキュリティ
Metabaseはオープンソース型の構成で、データはユーザー自身のサーバー上に保存されます。転送時には暗号化処理が施されており、情報の漏洩リスクに配慮した設計となっています。また、セキュリティインシデント発生時の対応体制も整えられています。
Metabaseの
操作画面がわかる画像
※引用元:Metabase公式HP
https://www.metabase.com/product/business-intelligence?use_case=bi
Metabaseの紹介動画
Metabaseは
こんな人におすすめ
初期費用や構築の手間を抑えたい中小企業にとって、導入しやすいBIツールといえます。プログラミング知識がなくてもデータの可視化やダッシュボード作成が可能なため、現場主導でデータ分析を行いたいチームにも適しています。
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Metabaseの構築方法
- 導入形態:インストール型・クラウド
- 環境構築の代行:クラウドは◯(セルフホスティングの場合は原則自力構築が必要)
- 構築後のアフターフォロー:クラウドは◯(セルフホスティングの場合はプランにより異なる)
Metabaseと連携できるサービス
- データベース:PostgreSQL、MySQLなどに対応
- データウェアハウス:大量データ分析や業務データ蓄積に適したBigQuery、Snowflakeなどとの連携が可能
- 埋め込み・アプリ連携:React SDKやiframeを使って、社内アプリやWebサイトにダッシュボードやチャートを埋め込める
Metabaseの基本情報
| 会社名 |
Metabase |
| 本社所在地 |
公式HPに記載なし |
| 電話番号 |
公式HPに記載なし |
| 公式サイトURL |
https://www.metabase.com/ |